パンダスタジオはネットワークシステムを強化します。『日本橋浜町・赤坂・お台場・大阪スタジオ間でIPネットワークを構築！』

ベースバンド方式を採用したスタジオでは、映像や音声はアナログ信号やデジタル信号として伝送されます。

映像信号はSDIやHDMIといった専用のケーブルを利用して伝送され、音声信号はXLRケーブルやアナログオーディオケーブルなどを利用して伝送されます。

この方式では、伝送距離が比較的短いことが課題となりますが、信頼性が高く、遅延がほとんどないため、配信スタジオからのライブ放送等の用途に適しています。

■IPネットワーク方式のスタジオとは？

IPネットワーク方式を採用したスタジオでは、映像や音声はネットワークプロトコルを利用して伝送されます。

IPネットワーク上で映像と音声を伝送するためのプロトコルとして、NDIやDanteやMADIなどがあります。この方式では、伝送距離が比較的長く、拡張性に優れているため、複数のスタジオや地理的に離れた場所との連携に適しています。

IPネットワーク方式のスタジオには、以下のようなメリットがあります。

1. 拡張性：IPネットワーク方式のスタジオは、拡張性が高く、新しい機能や機器を追加する際にも比較的容易です。また、複数のスタジオを接続することもできます。

2. コスト効率：従来のアナログ方式に比べ、IPネットワーク方式は機器のコストが低く、設置・メンテナンスコストも抑えられます。

3. 柔軟性：IPネットワーク方式のスタジオは、インターネットを介してリモートアクセスが可能であるため、リモートワークや分散型の制作チームでのコラボレーションが容易です。

4. 高品質：IPネットワーク方式は、高品質な音声や映像の送信が可能です。また、データ圧縮技術を用いることで、高品質なデータの送信と同時に、帯域幅の効率的な利用ができます。

5. セキュリティ：IPネットワーク方式のスタジオは、専用の暗号化技術を利用することで、データのセキュリティを確保することができます。

NDI、Dante、MADIといったネットワークプロトコルを利用することで、高品質な映像や音声の配信が可能になりますが、導入にあたってはネットワーク構築やネットワーク管理の知識が非常に重要となります。

適切なネットワークの構築方法を理解しスムーズな配信を実現するため、パンダスタジオでは日本橋浜町スタジオ・赤坂スタジオ・お台場スタジオ・大阪スタジオ間で構築したIPスタジオネットワーク網を使用して日々運用検証を行なっています。

以前のブログでもご紹介した日本橋浜町にある『7F LABO』の要塞のようなスペースが運用検証のベース基地となっています。

引き続き、当社のブログやウェブサイトでスタジオのネットワークの強化についての最新情報をお届けいたしますので、ぜひご覧ください。